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勉強のやる気を出す方法 勉強させたきゃ黙っとけ!最終話

沈黙は金 子育てのヒント
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トモキ君の心にあるもの

「トモキ君にとってトップ校に行くことは全く重要なことではないです。トモキ君がやりたいことはお母さまと仲良くしたいってことだけです。大好きなお母さまが勉強のことに関していつも怒るのであればトモキ君は嫌いになります。お母さまの代わりに勉強が。」

子供は特に幼少期は母親に好かれたいという思いが非常に強いです。ですので母親が怒ることを特に嫌います。そして母親が怒る原因を排除しようとします。それが今回は勉強ということです。でも母親は子供のためを思って言っていることがほとんどなので無意識のうちに怒ってしまいます。これは勉強嫌いなご家庭に非常に多く見受けられました。ですので私は以下のようにお話ししました。

「お母さま。今日から勉強しなさいというのを一切やめてください。」

『でも先生。言わないと全くやりませんよ?』

「そうですね。でもお母さま、今まで勉強しなさいと言ってやりましたか?」

『いえ。でも少しはやります。』

「そうですね。今はまだ自我がそれほど強く出ているわけではないので少しは言うことを聞きますが、高学年や中学生になって自我が強くなってくるとどうしようもなくなりますよ。」

『でも言わなければ勉強しないし…』

「お母さま。このまま言い続けても結局はやりませんよ。お母さまは結局トモキ君にどうなってほしいいんですか?いい高校に行ってほしいだけですか?」

『いえ、自分の力で生きれる大人になってほしいです。』

結局のところどの親御様もつまるところは子供の幸せです。それがいつのまにかいい学校に行くことで幸せになれるとすり替わってしまう。でもいい学校行っても幸せになれない人はいます。その逆もあります。自分の力で物事を乗り越え生きていける人間になってほしいというのが究極の願いです。私は教育のプロとして続けました。

「お母さま。とにかく勉強をしなさいということは私が言います。私はいい意味で他人ですからトモキ君にいくら嫌われてもかまいません。でもお母さまがそれをやってはいけない。ですからお母さまにはたった一つやってもらいたいことがあります。これから学校の宿題や私からの課題で机に向かう時がきます。お母さまはそのタイミングを決して見逃さずに一言『頑張っているね』とだけ声をかけてください。勉強に関しては一切口を出さない。これを約束してください。」

『でも先生、言わないとやらないですよ?』

「お母さま、今のままの方法でやると必ずやらない日がきます。今ならまだ間に合います。一緒に頑張りましょう。これはお母さましかできないことで、しかもお母さまが一番辛く苦しい。それは私がサポートします。愚痴なら私に言ってください。トモキ君には一切言わない。頑張りましょう!」

『わかりました』

正直あまり力のない返事だったので心配でした。

約2か月後

目に見えて変わり始めたのはそれくらいでした。いつもお祖父ちゃんに軽トラで送り迎えをしてもらっていましたがそれまではつまらなそうに嫌々車から降りてきていたトモキ君が笑顔で車から出てくるようになりました。何かいいことがあったのかなとその時は思いましたが、次の週もその次も笑顔で来るようになりました。授業中も率先して難しい問題に取り組むようになり、宿題もやるようになりました。その時お母さんが頑張ってくれたと感じさっそく電話しました。開口一番

「お母さま。頑張ったでしょう?」(時にはあえてフランクな言葉を使うこともあります)

『先生わかります?先生に言われた通り勉強のことは一切言わないようにしたら本当にやるようになったんです。ありがとうございます。』

本当にうれしい瞬間でした。一番驚いたのは後日お母さんが来塾してくれた時にその顔から険が取れ優しい顔になっていたことです。家で楽しそうに母親と話すトモキ君を想像したら心底うれしくなりました。この後彼がどうなったかは想像にお任せします(笑)

大人が言葉を選んで使うべき

私たちは言葉を通じて物事を理解します。だから言葉の持つパワーというのは大きい。だから慎重に選んで発しなければなりません。特に子供の時は親の言葉の影響というは非常に大きいです。「できない」や「無理」などの言葉を使っていれば子供はそのように育ちます。例えば学校の提出物を出さないからといって「あなたはホントだらしがない」や「ちゃんと出さない子ね」などといえばどんどんそういう人物が育ちます。育ってほしい人物になった時にかけるであろう承認の言葉をかけるようにしましょう。勉強させたかったら「勉強しなさい」ではなく「勉強頑張ってえらいね」とかけてください。もちろんタイミングは重要です。そのタイミングを見逃さないためにいつも子供を見ててください。そしてうまく塾を利用してください。塾に通っていれば成績が上がるなんてことはありません。そんな魔法の塾は存在しません。無理やりやらせることはできますが後々それが障害になることは往々にしてあります。自分で自発的にやる子供にするための魔法は我々の言葉です

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